「帰ってきたウルトラマン」は第2期ウルトラシリーズの第1作です。
「帰ってきたウルトラマン」はウルトラマンセブン終了後、怪獣ブームは終わったと考えていたTBSと円谷プロが、ウルトラファイトのヒットしたことで、怪獣ブームは未だ終わっていないと考え、シリーズが始まった。(ウルトラファイトとは、ウルトラマン、ウルトラセブンで使った怪獣を再利用した5分間の怪獣シリーズです。)初代のウルトラマンが帰ってくる「続・ウルトラマン」を企画した。しかし。版権の関係でウルトラマンのデザインが変更されたことにとり、結果的に初代ウルトラマンとは違う「帰ってきたウルトラマン」のウルトラマンが誕生した。それに伴い、ハヤタ隊員やムラマツキャップは登場しない初代のウルトラマンとは違うシリーズが始まった。第一期のウルトラシリーズでは、怪獣や宇宙人等からドラマを展開したが、「帰ってきたウルトラマン」では人間からドラマが展開するようになった。
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「帰ってきたウルトラマン」のストーリーは次のように始まる。自然界の異変から眠っていた怪獣たちが目を覚ましてきた。主人公の郷秀樹は怪獣から少年を救おうとして命を落としてしまう。地球にいたウルトラマンは郷に自分の生命と能力を郷にあたえた。蘇った郷は、怪獣攻撃舞台MATに入隊した。普通の人間としての自分と、超人的な能力を持ったウルトラマンとしてのギャップに苦悩しながら、次々に現れる怪獣や宇宙人に向かっていく。「帰ってきたウルトラマン」の主人公郷と「ウルトラマン」の主人公ハヤタが決定的に違う所はハヤタは変身前も変身後も完全無欠な万能ヒーローであったが、郷はウルトラマンとしての能力のために周囲と軋轢を生じたり、苦悩を重ねて乗り越えていく努力するヒーローであった、変身後のウルトラマンも怪獣に対してしばしば敗北を喫している。「帰ってきたウルトラマン」はいわゆる「人間ウルトラマン」というテーマが設定されている。
「帰ってきたウルトラマン」の時代設定は、ウルトラマン、ウルトラセブンとは違う。ウルトラマン、ウルトラセブンでは、非日常的な場所でのロケを多用して。「近未来」「無国籍」を演出していた。しかし、¥帰ってきたウルトラマン」では生活感豊かな場所での映像が多く、放映年代と同じ1970年代初頭の日本が舞台となっている。国外の描写は全くなく、MAIの他国支部の活動も僅かに出てくるだけである。これは、ウルトラマン、ウルトラセブンでの時代設定が曖昧であったことに反省に基づいて行われたと思われる。ウルトラ兄弟等の設定により、他のウルトラシリーズ作品とも世界観が繋がっているとされるが、作品の中では、ウルトラマン、ウルトラセブンの世界との関係は明らかにされいままである。ハヤタとモロボシ・ダンの登場するシーンで暗示はされているのみである。「帰ってきたウルトラマン」と他のシリーズの関係ははっきりとしていないのが実情である。
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